「この教材を使えばTOEICの点数アップ」「この本の英単語をマスターすれば、英文が難なく読める」「ネイティブスピーカーから教わると、必ず英会話ができるようになる」。こういった広告を目にすることが多いと思います。しかし、特定の部分の勉強だけしていても、実際に英語が使いこなせるようになるかというと、そうでもありません。なぜなら、このような勉強方法では、総合的な英語力を身につけることが難しいからです。


英語に限らず、実力を発揮するということは、複数のスキルを使いこなすことであるといえるでしょう。つまり、単語を覚えるだけ、英語を聞くだけでは一つのスキルしか磨けないため、総合的な英語力にはつながりにくいということです。
たとえば、リスニングCDを使って、リスニング力だけが著しく上がったとしましょう。しかし、これだけでは英語を話せるようにはならないと思います。なぜなら、コミュニケーションは相手の話を聞くだけでなく、自分の意見を伝えて相手に理解してもらわなければならないからです。


スポーツ選手に例えるとわかりやすいかもしれません。たとえば、ボクサーの場合、強力なパンチ力を持っていれば、そのボクサーの武器になることは間違いないでしょう。しかし、防御が下手だったら、スタミナがなくて1ラウンドしか持たないとしたら、世界チャンピオンになることは難しいでしょう。英語も同様に、一つのスキルだけでは話せるようにはなりません。総合的な能力が必要なのです。